・葺き替え工事のご紹介
ご縁を頂き兵庫県I市にて葺き替え工事に着手させて頂きました。
簡単な流れをご紹介していきます。
①古くなった瓦をめくる
②瓦下の土を取り除く
③下地材の補強
④新しい屋根材を取り付ける
大きく項目分けしていきますと、①~④の流れとなります。
①古くなった瓦をめくる
まずは古くなった瓦をめくっていきます。
とても大きなご自宅な為、瓦をめくってトラックに積み込むだけでも一苦労!
協力会社の職人さん達にもお力をお借りし1週間ほどで古い瓦をめくりきる事が出来ました。
瓦を運ぶ距離は約30メートルも有り、最近は気温上昇もあり職人さん達は大きな汗をかきながらの作業となりました。
②瓦下の土を取り除く
古くなった瓦を取り除くと下地材として使用されていた土が現れます。(葺き土(ふきど))と読みます。
この土は粘土状になっており、簡単にご説明させて頂くと瓦を留めるための材料です。
近年の瓦屋根ではこの葺き土はほぼ使用されなくなっており、瓦桟(かわらざん)という材料が使われています。
この瓦桟とは瓦を引っ掛けるための木材のことで、葺き土よりも圧倒的に軽く屋根に対する負担も大きく軽減されます。
今と昔では工法も違い、より負担が少なくすむよう改良が進んでおります。
③下地材の補強
古くなった瓦をめくり、葺き土を取り除くと野地板が現れます。
痛みが激しい部分については腐食が進行しておりそのままで下地材補強は進めれませんので、もちろん腐食部分も補強していきます。
下地材補強には耐久性を高めてくれる構造用合板(12ミリ)を取り付けていきます。しっかりと釘打ちすることで屋根の強度が増しますので強くなります。
構造用合板(12ミリ)を取り付け後には、防水シート(改質アスファルトルーフィング)も張り付けていきます。
この防水シートは張り付けた構造用合板と新しく取り付ける屋根材の隙間部分に位置します。
屋根材を取り付けると、見えないし必要なの?と思われる方もいるかもしれませんが、必要なのです!
新しく取り付ける屋根材が第一防水とすれば、防水シートは第二防水です。見えない部分ではありますが大きな役割を担っているのです。
④新しい屋根材を取り付ける
③までが終わればいよいよ新しく屋根材を取り付けていきます。
今回使用する屋根材は
KMEW(ケイミュー株式会社)ROOGA(雅)という屋根材になります。カラー色はモダン・グレー。
特徴としまして高級感・上質感があり『和』のイメージのままで、現代的な『和』の雰囲気が残ると個人的には思っております。
地震に有利・台風に強い・豪雨に強い・衝撃に強いの四点が挙げられます。
取り付けていく際には一枚一枚をROOGA専用の釘を使用し固定していきますので、外れてしまうというような心配もありませんし、
繋ぎ部分も防水堤形状になっており、雨水を逃しやすく作られています。
カラーバリエーションも多くありますのでお勧めの屋根材になります。
今回このようなご縁を頂き本当にありがとうございました。